安楽死制度を考える上で私は尊厳死とは別物と考えるべきだと思っております。
安楽死とは自らの意思で自分の人生の終焉を考えるものです。
尊厳死とは延命治療を中止するものですから、これを同一に議論すると話が纏まらないんですよね。
延命治療の中止は、従前に延命治療の中止を意思表示をしていた場合でもその時になって本当に延命を中止してよいのかどうかの判断が必要になるからです。
しかし安楽死は違います。
意識のしっかりした状況で本人の意思で自らの人生の終焉を迎えるのでありますので何も問題はないと思います。

安楽死は一言で言えば「希望」なんです。
尊厳死は一言で言うと「絶望」なんですよね。
「希望」と「絶望」は全く違いますからね。
安楽死は人生の選択肢なんですよね。
安楽死と尊厳死は別に考えるべきだと思います。