2019年07月27日

安楽死反対者の意見


昨日こちらのブログやyoutubeで安楽死制度に反対の方の意見はどんなのがあるのかと言う皆様にお聞きしたところ色々な意見や反論もお寄せ頂きましたので幾つかを抜粋させて頂きます

1つ目は、いわゆるデス・ハラスメントです。
日本人は特になびきやすい性質を持ち、同調圧力に弱い人種なので、
安楽死が法制化された場合、本人の意図から外れて、
安楽死を強制されるのではないかという危惧です



反論:この意見は、安楽死を切望する人が今現在感じている苦痛を無視しています。
また、人間は、死ねと言われてすぐに死ぬほど弱くありません。
安楽死が認められていない現状でさえ、日本では年間に2万5千人が自殺しています。
彼らのような存在を無視して短絡的に安楽死法制化を批判する今の日本の構図は、
いじめの加害者が被害者の苦痛を無視して延々といじめ続けることと全く同じです


info@honshitsu.org



2つ目は、死期が早められること。


身体的要件だけ見ればもっと生きられたかもしれない、という意見です



反論:これは本人の精神的苦痛を考慮していません。
いかなる状況であっても生きることを強制されるのであれば、それは拷問です


3つ目は、残された者の心的負担です。
家族に知らせず制度を利用し、残された家族が悲しむ、といったケースです


反論:これも、安楽死を遂げた当事者の苦悩に言及していません。
各個人には人権があり、自己決定権はその核となるものです。
これは誰であっても侵してはいけない領域です



4つ目は、安楽死は医療の敗北であり、医療を後退させるという意見です。


この意見に関しては、明らかに医療界の既得権益を死守したいという思惑が透けて見えます


反論:安楽死とは、究極の緩和医療であり、
患者の耐え難い苦痛を恒久的に取り除くという意味で、医療の最先端と言えます





5つ目は、若年層が死に急ぐことで社会的生産力が落ちるという意見です

反論:安楽死が法制化されて利用する層というのは、
現時点での自殺未遂者・既遂者の層と被ります。
彼らのような心身ともに弱り果てた人々に労働を強いて生きることを強制するのは、
奴隷制と同じです。この意見を主張する勢力は経済的支配層に多く見受けられます。
ワタミや電通が記憶に新しいかと思います


6つ目は、社会的弱者の立ち位置が弱くなるという意見です。
安楽死が法制化されれば、障害者が排斥されるのではないかと


反論:この意見も同様に、安楽死を望む当事者の苦悶を軽く捉えています。
この意見を主張する者の特徴として、
人は、人生を過ごしていく上で、いつ予想だにしない不条理に見舞われるか分からない、
という事実を見落としています。どんな人であれ、人生を過ごしていく中で
社会的弱者になりえます。事件、事故、災害、先天的・後天的な障害など、
人生は不条理と理不尽の落とし穴に満ち満ちています
人生とは地雷原を素足で駆け抜けるようなものです。
人はいつか死なねばなりません。
これは生まれ落ちた時点で既に決定されていることであり、
この事実自体大変不条理なものですが、安楽死の法制化とは、
この決定されている不条理に一矢報いるための最後の手段と言えます。
私達は意図して生まれてきたわけではないし、思い通りに人生を過ごせないにしても、
最後の最後、人生が終わる間際くらいは、自分でコントロールしたいと思うのは、
苦痛に満ちた人生を送ってきた人々からすれば極めて自然な考えです。





以上がネガティブな意見の主だったものだと思います。
これらは古今東西、国境を問わず、法制化の議論の中で必ず話題に上がってきました。
そしてそのどれもが安楽死に対する
(というより、実は苦痛に満ちた人生を送っている人に対する)
無知と無理解、無配慮から成り立っています


これらの批判的な意見に共通しているのは、
今現在苦痛に苛まれている当事者の視点がすっぽり抜け落ちているということです。
それもそのはずで、これらの反対意見を掲げる層というのは、
主に3つの勢力に分かれるからです。
1つ目は、既得権益を死守したい医療業界、及び癒着している政治家。
2つ目は、浅慮な一般市民。この層は心身ともに健康なことが多い。
3つ目は、安楽死制度を曲解している障害者。自分たちが社会的弱者であることを自覚しており、
法制化に伴い立場が脅かされるのではと危惧している


日本で安楽死を語る上で外せない方がいます。
ベルギー在住の日本人で、重い障害を抱えた子を持つ栗田路子(KURITA, Michiko)さんです。
2017年の10月に彼女が書いた記事が非常に示唆に富んでいたので、
参考までに以下にリンクを付します。是非ともお目通しいただければと思います


https://www.speakupoverseas.net/euthanasia/



posted by ヒデミツ at 16:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする